A LOVE ADDICT

・・・・春が来たら―――
あの公園で、また『花見』をしよう。

どうせまた、真選組の奴等と一戦交え・・・最後は、一緒にって事になるだろうが。
桜散る中で――――楽しそうな顔が、見れるなら。

・・・・夏が来たら―――
神社で開かれる、『祭り』に行こう。

人混みの中歩くのは、吐き気がする程―――嫌だけど。
賑やかな境内。
連なる屋台や提灯。
そして高々と花火が上がる中で―――嬉しそうな顔が、見れるなら。

・・・・秋が来たら―――
少し遠出して、『紅葉狩り』をしよう。

枯れ葉を掻き集めて、焚き火して・・・芋でも焼こうか。
赤や黄色の彩る葉の中で――――感動する顔が、見れるなら。

・・・・冬が来たら―――
除夜の鐘を聞きながら、『初詣』に行こう。

冷たい外気に身を竦ませ文句言いながら、一緒に『新年』を迎えて。
雪が降る中で――――希望を含んだ明るい顔が、見れるなら。

・・・なんて、柄にも無い事を。
ついつい考えてしまう、自分がいる。

いつから、オレの頭ん中は。
神楽で、埋まってしまったんだろう。
明日明後日の事なら、まだしも。
一年中を、考える様になっていて。

・・・・何ですか?これ。
オレの脳内は、アイツに支配されてんですか。
・・・・重症じゃねえか、コノヤロー。

けれど。
『銀ちゃん』と、名を呼ぶ高い声も。
オレに向ける、その笑顔も。
大人びた仕草も、年齢相応の部分も。

何もかもが、全て。
『愛しい』と、感じてしまうのだから。
しょうがない。

思わず苦笑いを零し、ぽつりと呟く。

「・・・ヤキが、回ったもんだ」

・・・・この病は、治りそうもない。

そういう事で、神楽ちゃん。
この「中毒」を何とか、して下さい。
治るかどうかは、全て。


君次第なんです




※銀さんの神楽ちゃんへの独白。
何だかある意味「危ない」銀さんになってしまった様な。
文才の無い上に、脈絡の無い文章になってしまい
申し訳ありません。
この様な駄文に目を通して下さり、真に有難うございました。

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