SWEET REVENGE
ねえ、銀ちゃん。
知ってる?
いつもの様に口にしてる、その『言葉』が。
私の心に、ある『感情』を齎すんだヨ?
『ガキ』
『クソガキ』
耳にタコが、出来るほど。
何度も言われた、言葉。
言われ過ぎて。
心に『山』となって、積もってる。
確かに、銀ちゃんとは。
年齢も、離れているし。
ただの、「ガキ」にしか見えないだろけど。
でも・・・でもね?
私だって、いつまでも。
子供のままじゃない。
だから。
「子供扱い」しないでヨ。
銀ちゃんには。
「ガキ」としてじゃなくて、「女性」として。
見て貰いたい。
他の女性達と同じ様に、接して欲しい。
だって。
一応、「女の子」だし。
でもそう言えば、きっと。
『どの辺りが、女子な訳?』って。
右手の小指で、鼻を穿りながら。
小憎たらしい顔を浮かべて、言うんデショ?
けれど。
そんな顔をしていられるのも、今のうち。
今の私は、外見も内面も。
『女性らしさ』から、遠のいているかも知れないけど。
年月が経って。
誰もが振り向く、『良い女』になった時。
同じ様に余裕の態度を、保っていられる?
それとも、まだ『ガキ』扱いをする?
――――もし。
以前と変わらない様なら。
その時は。
銀ちゃんが、うろたえる様な『罠』を。
こっちから、仕掛けてあげる。
貴方が齎す、感情。
――――それは。
『甘い復讐』