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此処『万事屋 銀ちゃん』で、発見した事がある。
――――それは。
僕がいつもの様に、家事を終えて。
干していた洗濯物を、取り込み。
居間を通り過ぎて、和室に向かおうとしたら。
長椅子に胡坐を掻き、テレビを見る2人の後姿。
「・・・・・・・・」
全く――――揃いも、揃って。
たまには、手伝ってくれても良いじゃないか。
大小の背中に向けて、内心愚痴を零した時。
「――――――ん?」
思わず、足が止まる。
銀さんの右腕と、神楽ちゃんの右腕が。
同時に動き、頭を掻き始めた。
・・・・タイミング、合ってる。
掻き終わる、動作まで一緒。
まあ此処までは、別段珍しい事ではない。
たまたま。
動作が一緒になるなんて、良くある事だ。
―――――しかし。
今度は同時に上半身が動き、テーブルの上にある己の湯呑みを。
手に取り、口に運ぶ仕草。
「・・・・・・・・・・」
ひょっとして――――どちらかが。
わざと動きを、合わせているんだろうか?
そう思うしかない程に、2人の動きがマッチしている。
だが・・・・無意識に行われている様で。
そんな素振りは、全く見えない。
お茶を飲み終わると、そのまま。
右手の小指で、鼻穴を穿り始めた。
鼻穴から―――耳の穴に、小指は移動。
・・・・・こんな所まで、行動が一緒?
まるでお互いの身体が、『見えない糸』で繋がってるみたいだ。
驚きを通り越して、一種の感動さえ覚える。
気が済んだのか、右腕は膝の上に落ち着く。
――――凄い。
呆然状態で、その場に立ち尽くしていたが。
洗濯物を畳まなねばと、我に返り。
止めていた両足を、和室に向けて動かそうとしたら。
「あ」と、同時に声が上がり。
銀さんと、神楽ちゃんが僕の方へと振り向く。
「?」
何事かと思い「どうしたんですか?」と、問い掛ければ。
空の湯呑みを手にした、2本の腕がこちらに差し出され。
「新八、茶」と低い声と高い声が、同時にハモる。
「・・・・・・」
唇の片端が、痙攣するのが分かった。
――――あんたら。
どこまで一緒なら、気が済むんですか?
※たまには、新八君の目線で銀神を書いてみました。
・・・・・・が。案の定挫折です。←こればっか。
ちょっと無理矢理感が、否めないですね。←書いておいて、今更だろう。
この様な駄文に目を通して下さり、真に有難うございました。