20´Questions
「銀ちゃあん!ねえ、クイズしようヨ!」
「はあ?クイズぅ?嫌だよ、んな面倒なモン。銀さん、今めっさ忙しいから。放っておいて頂戴」
「・・・・それ。そんなに、忙しいアルカ」
「ったり前だろお?全神経を、集中させてんだから。ちょ―――マジ、妨害しないで」
「そんな紙っぺらの集合体なんか、いつでも開けるだろうがあ!」
「うるさいっての!オレの憩いの時間を邪魔する事は、誰であろうと許さん――――って・・・・いてっ!痛いっ!いたたたたたたたた!抜ける!銀さんの大事な髪が!それ以上引っ張ると、マジで抜けるって!」
「『クイズ』。付き合ってくれるヨネ?
それとも。その愛読書と一緒に、この天パも千切ってやろうカ?」
「―――――分かった!分かりました!何処までも、お供致します!
だから、その手を離して下さい!お願いシマス!」
「ふん。最初から言う事聞けば、痛い目に遭わずに済んだものを」
「お前ね。オレだから、良い様なものの。
他所の奴なら、『脅迫』だって言われて。今頃警察呼ばれてんぞ?」
「何言うカ。こんな可愛い美少女の誘いを断る方が、罪深いネ」
「・・・・・・もういいや。とっとと始めてくれ。ジャンプが、オレに読んで欲しいと心待ちしてるし」
「私が答えを浮かべるから、それに対して質問していってヨ。ただし、質問は20まで」
「何だよ。20個しか、質問しちゃいけねえの?少なくね?当てられる訳ねえじゃん」
「だ・か・ら!うまく質問を考えて、上手に答えを引き出していくアル。
私は質問に対して、はい・いいえしか答えないから。
答えを見出せなければ、銀ちゃんの負け!負けたら、私の言う事聞くのヨ!」
「ふうん。んで?――――オレが、勝ったら?」
「私が、銀ちゃんの言う事を聞くアル」
「・・・・わあったよ。ほんじゃ、始めんぞ」
「アイアイサー!ちょっと待って。今、答えを思い浮かべるから」
「・・・・・・・・」
「・・・・・・・・」
「お〜い。まだあ?」
「・・・・・ん。OKヨ」
1・「え〜・・・・食べ物?」
「ぶっぶ〜!違います」
2・「じゃあ・・・・動物?」
「動物・・・・なのかな?ある意味」
3・「この世に、存在してるもの?」
「はい」
4・「オレはそれを、知ってる?」
「はい」
5・「それを、見た事がある?」
「はい」
6・「それは動物園とかに、いる?」
「いいえ」
7・「じゃあ・・・・野生?」
「いいえ」
8・「オレはそれが、嫌い?」
「いいえ」
9・「4足歩行で、歩いてる?」
「いいえ」
10・「じゃあ・・・・二足歩行で、歩いてる?」
「はい。銀ちゃん、質問は後10個ヨ」
11・「人?」
「はい」
12・「神楽の、知ってる人物?」
「はい」
13・「その人物は、女?」
「いいえ」
14・「その男は、オレの近くにいる?」
「はい」
15・「その男は、良い男?」
「・・・・・・」
「何でそこだけ、無言なんですか」
「まあ、はい」
「何だよ、まあって」
16・「その男は、モテる?」
「・・・・・・」
「まあた、無言か?はい・いいえで、答えるんじゃなかったっけ?」
「ぐっ・・・・―――――はい」
17・「その男は、神楽の傍にいる人?」
「・・・・・はい」
18・「その男は、ストレートの髪?」
「・・・・・いいえ」
「あっれ〜?答えが歯切れ悪くなってない?神楽ちゃん。しかも、ほっぺが赤いよ?」
「―――――うっさい!」
19・「その男の髪は、天然パーマ?」
「・・・・・・・・」
「天然パーマですか?」
「・・・・・・・・」
「答えねえなら、是と取るぜ?」
20・「これが、最後の質問か。神楽はその男の事が、好きですか?」
「・・・・・・・・」
「好きですか?――――あっれ〜?聞こえてこねえなあ。答えが」
「意地が悪いアル・・・・・もう、答え知ってるくせして」
「お前から、この遊びを振って来たんでショ?最後の最後で、投げ出しぃ?こんな事されるんじゃ、今度からお前の遊びに付き合うのやめよっかな〜。ジャンプの読書時間まで、潰されたってのによお」
「・・・・・・ぃ」
「うん?小声過ぎて、聞こえません〜」
「いいえええええええ!銀ちゃんなんか、大嫌いアル!」
「・・・・・あらあら。行っちまったよ。からかい過ぎたか?しっかし、分かりやすいなあ。アイツ。
あんなに顔を茹蛸状態にさせちゃ、『はい』って言ってる様なもんだろ――――さてさて。
どんな願いを、聞いて貰いましょうかねえ」
ANSWER:『坂田 銀時』
※救い様の無い銀神小話で、申し訳ありません(T▽T;)!!
7000hit越え、真に有難うございました!!これも偏に皆様のお陰でございます。
これからも精進し、頑張っていきたいと思っております。
駄文サイトではございますが、これからもどうぞ宜しくお願い致します。
2010.10.19.glacier
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