「―――――おい。何だ?あれは」
目の前で、派手な剣撃が繰り返される中。
総悟と刃を交えている、『万事屋』のチャイナ娘が。
全身血だらけに近い状態でいる。
何よりも―――――。
あの娘から醸し出される、尋常ではない『殺気』。
「・・・・・一体チャイナ娘に、何があった?」
「・・・・・・・」
何も答える事なく、押し黙る万事屋。
しかし構わず、言葉を続ける。
「元々・・・・総悟と折り合いがつかない娘だったが、あんな『殺気』を発してるのは初めて見る」
そもそも・・・・。
「――――何故?城にいるんだ?お前等は」
銀髪男は、チャイナ娘に視線を留めたまま。
静かに呟く。
いつにない真剣な表情で。
「・・・・てめえが、考えてる事。そのまんまだよ。大方気づいてるんだろ?『副長』さんよ」
禍々しい殺気・夥しい量の返り血・無造作に転がる死体の山。
そうか――――――『逆賊』と言うのは。
――――――チャイナ娘の事。
「その通り・・・・・もう以前の、神楽じゃねえ」
「・・・・チャイナ娘じゃない?」
苦しげな表情を浮かべながら、両拳を強く握り締めて。
「覚醒した『夜兎』の神楽だ」
・・・・『夜兎』だと・・・・・?
突然――――――前方で大きな衝撃音。
「!?」
万事屋と顔を見合わせ、音が発生した方向を見やれば。
背中から壁に激突し、苦痛の表情を浮かべる総悟の姿。
「―――――総悟!?」
そして・・・・・奴の前には今にも止めを刺さんとする、チャイナ娘。
「―――――ちっ!」
鞘に手を掛け。
傍に駆けつけようと・・・した瞬間。
「―――――止めとけ。返り討ちに合うだけだ」
銀髪の男が左腕で、それを制した。
・・・・が、しかし。
どんなに口が悪く、憎たらしい奴だろうが。
オレ等真選組の要の一人となる野郎を、見過ごす真似は―――――。
※神楽ちゃんと、沖田さんが戦闘開始です。
・・・が。攻撃を受けてしまっています。
沖田さんファン・・・と言うか。
沖神ファンの皆様方に、怒られそうです。←当然だろ。
すみません!ORZ