無意識に両手を、銀髪の頭と右肩に乗せて。
震える唇で、愛しい名前を綴る。

「ぎ・・・ん・・・・ちゃ・・・・あ」

それに答えるかの様に、銀ちゃんは両腕を私の背中と腰に回し。
きつく抱き締めながら、更に強く吸いたてる。
固く尖った2つの頂点を、散々舌で嬲られて。
自然と声は上がり、羞恥心もどこぞに消えてしまった。

「んん・・・・あ・・・・はっ・・・・あ」

―――――己の口から毀れる、吐息と途切れる嬌声も。
―――――この小さな、膨らみも。
―――――僅かに掻いている、この汗達も。

全て、銀ちゃんのモノ。
他の誰にも見せない、見せたくない――――『女』の私。


腰に回された手が、今度は下腹部へと移動する。
・・・・・の前に。
その手を一旦止めて、うっすらと瞼を開ける。

「――――ぎん・・・ちゃ・・・・も。服脱いで・・・・・」

言葉で返答せず、私のおでこに軽くキスを落とすと。
銀ちゃんは着流しと、普段の一張羅を脱いで布団の近くに投げ出した。

「これで良いデスカ?神楽ちゃん」

「う・・・・・ん」

気だるくなった右腕を持ち上げて、眼前の男の胸板にそっと手を押し当てる。
―――――逞しい胸板から、伝わって来る熱。
いつもより体温が高い気がするのは、気の所為だろうか?

「――――大丈夫か?出来るだけ、負担掛けない様・・・・気ィ遣ってけど」

呼吸が荒い私を落ち着かせる様に、銀ちゃんは私の右頬を優しく撫でる。
言葉が出ない代わりに、小さく首を縦に振ると。
「そうか」と呟き、顔を近づけて唇に触れた。

再び・・・・・手が、下腹部へと移動する。
先程から実感していた、じんじんと疼く箇所。
もうすぐ銀ちゃんの手で、そこも露にされるのだ。

パジャマのズボンが、ゆっくりと下ろされ様としていたので。
私も軽く腰を上げて、協力をした。

すんなりと脱がされて、下着一枚だけを残し。
腰から下も、外気に触れる。

暖かさが消え、ひんやりとした空気に触れて。
思わず両太腿を擦り合わせる様に、足を動かした。

そんな様子を見て、「寒い?」と問い掛けられる。
「平気」と、答えて――――動かしていた足を元の位置に戻したが。
「そのままで良い」と、両膝を立てられてしまった。
膝と膝の間に、銀ちゃんは胡坐を掻く。

すぐに触れる様な事はせず、大きな手は私の腰や太腿を味わうかの様に。
上下左右を行ったり、来たり。

まるで、マッサージをされてるみたいだ。
行き来していた手が、今度は内股に滑ったので。

「―――――――っ!」

―――――瞬間、やはり反応してしまった。
今まで触られていた箇所よりも、断然感覚が強くなる。
内股に男の手の存在を感じるだけで、もう吐息が出現した。

そっと撫でられてるので、くすぐったい感も否めない。
思わず、勝手に身体が動いてしまう。

しかし・・・・徐々に線に沿って、上へと手が移動して来る。
とうとう下着越しの上から、手が置かれた――――が。

「!」

―――咄嗟に、開いていた膝を閉じてしまった。
おそるおそる、首を持ち上げて。
その先にいる銀髪の男に、視線を送る。
私と視線が合った銀ちゃんは、右腕を挟まれた状態だ。

苦笑いを浮かべて、もう片方の手で閉じた両膝をぽんぽんと叩き。
「やめとく?」と、口を開いた・・・・・が。
今更止めるなんて―――――死んでもしたくない。

「・・・・・銀ちゃん。私がやめるなんて、言うと思ってないデショ?」

そう・・・・知っていて、何度も確認して来るのだ。
両頬を膨らませ、軽く睨む。



「オレは、お前の望む通りにしたいだけ。無理強いして、嫌な思いさせたくねえもん」

「ちょっと・・・・驚いて、反応しただけアル」

閉じてしまった両膝をゆっくりと開き、男の腕を開放してやった。

――――置かれた手は、そのまま動かない。

「――――良いのか?もう後戻り、出来ねえぞ?」

「御託は良いから、さっさと続けるヨロシ」

「お前って、本当・・・・強情だよなあ」

再び苦笑いを浮かべて、両肩を竦めた。
違うヨ、強情とかじゃない。
銀ちゃんに私の全てを、受け入れて欲しいだけ。



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