そんな事を考えていたら、突然の感覚が襲う。
「あっ――――」
短いソプラノが、一瞬だけ室内に響いた。
置かれていた手が指に変わり、一筋の線を描く様に。
秘部の真ん中を、上下に何度も往復し始めたのだ。
じんわりと・・・・・中から、染み出しているのが感じ取れた。
同じ行為を繰り返され、更にそれは増え続ける。
襲い来る電撃から逃れようと、無意識に腰を振りその場を逃げようとしたが。
そうはさせじともう片方の男の手が、阻むように身体を押さえ込んだ。
逃れる事も出来ず、ただひたすら愛撫に耐える。
呼吸が先程よりも、荒い―――――嬌声も絶え間なく出て来た。
「ふ・・・・・んあ・・・・・あっ・・・ん」
ビリビリと電流が、足の爪先から脳天を駆けては消える。
甘く蕩けそうな感覚に、頭の芯が溶けそうだ。
私の吐息と嬌声・時たま毀れる銀ちゃんの吐息が混ざり。
室内には男女の営みを示す空気が、占領していた。
下着越しだったのが、直に触れられる感触。
どうやら隙間を広げて、其処から指を侵入させたらしい。
同じ様に真ん中を、上下に動かしてるだけなのに。
布一枚無くなっただけで、こんなにも感度が変わるなんて。
その証拠に。
「はっ・・・・ああっ!」
何度も何度も身体が波を描き、声は高鳴る一方。
しかも突然強烈な、一手がやって来た。
亀裂の上部分で、指が止まり―――ある一点を優しく揉み出したのだ。
「―――――――!!」
其処を愛撫されるだけで、私の中の何かがおかしくなってしまいそうな。
あまりの惹きこまれそうな気持ち良さに、涙さえ出て来た。
首を何度も左右に振り、精神だけでも逃そうとする。
もう頭の中は、正直ぐちゃぐちゃだ。
そんな私の態度を、瞬時に悟ったのか。
銀ちゃんは少しだけ呼吸を乱し、指を小刻みに動かしたまま。
「――――此処って、『性感帯』の一つなんだよ」
・・・・・と、教えてくれた。
本や何かでちょこっとだけ・・・・・目を滑らせた事がある。
確か一番、感じ易い所。
――――――感じる・・・・さっきよりも多く、溢れ出してるのが分かる。
己の秘部から、まるで蜂蜜の様にトロリとした感触。
「あっ・・・ああ!う・・・・ん・・・・んん!」
男の手によって数秒おきに奏でられる声・弧を描く身体―――――。
これは・・・・・本当に私なんだろうか?
「―――――指でいじっただけなのに。もう、こんな」
一番敏感な部分を触れていた指を離し、それとなしに私に見せるが。
呼吸は大幅に乱れ、それ所ではない。
しかも豆電球に灯された室内、涙で視界も翳っていた為――――全く見えていなかった。
一瞬だけ中指がキラリと光ったが、それが私の蜜なのかも知れない。
舌を出してそれを、1・2度舐めると唇の両端を上げて。
「感度、良過ぎ」と、言葉を述べた。
・・・・・・・両手で下着に手を掛け、のんびりと下げていく。
最後の一枚を脱がされた私は、全てを露にれてしまった。
胡坐を掻いていた男は、今度はうつ伏せになると。
両手で内股を、広げ始める。
「――――――」
流石にこれは、恥ずかしい・・・・。
自分自身でさえ見た事が無い場所を、見られる羽目になるのだ。
いくら大好きだからと言って、少なからず抵抗感はある。
さっきと同様に閉じようと思ったが、男の手がそれを許してはくれない。
顔が熱くなるのが、分かった。
消え失せたと思っていた羞恥心が、再び降臨する。
秘部に銀ちゃんの、吐息が掛かるのが分かり。
思わず一瞬だけ、身体が波を打った。
どんどん吐息が、近づいて来るのを感じられる。
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