「―――――握ってみる?オレの」
「・・・・・銀ちゃんの?」
そう尋ねられ、視線を下に送れば成る程。
窮屈そうに、存在を誇示しているのが分かる。
銀ちゃんは、私の右手を取って。
己のモノへと、導いた。
トランクス越しからだけど――――凄く、硬いのが手に伝わって来る。
「これが、お前の中へと入る訳」
「・・・・・・・・・・・・」
改めて握り直してみると、結構太い――――。
と言うか、こんな太いモノが私の中に入るのカ。
「――――痛く・・・・・ならないアルカ?」
私の質問に銀ちゃんは、戸惑いがちに。
右手で自分の頬を、ぽりぽりと掻き始める。
「いやあ〜・・・・・それ言われちゃうとね?まあ-―――正直、痛いと思う。
しかし初体験では、誰もが通る路と言うか。極力痛くならない様、努力はすっけど」
私の掌中のモノは、ピクピクと動いている。
・・・・・でもこれで、一つになれれば。
「―――――銀ちゃんと、一つになる事が出来るなら。痛みも我慢するネ」
「・・・・・神楽」
「―――――で?どうすれば、良いアル?」
「本当はやって貰いたい事、あんだけどね。まあ、それはまた今度って事で」
「とりあえず、横になれ」と言われ、再び仰向けになると。
両膝を立たされて、先程と同じ様に銀ちゃんの身体が入り込ませ。
「どれどれ」と二本の指で、私の亀裂を軽くなぞった。
だいぶ慣れたのだろうか、そのままの態勢を保ち。
落ち着いて、男の行動を待つ。
「――――これだけ濡れてれば、大丈夫・・・・か」
独り言を放つと、顔をこちらに向けて。
「いくぞ?」と、視線で合図を送って来た。
私も首を縦に振り、構える。
銀ちゃんは身に纏っていたトランクスを、脱ぎ捨てて。
自身を、私の秘部に宛がう。
「―――――力・・・・・抜け」
言われた通りに、少しでも力を抜いた―――――瞬間。
亀裂の間を、太いモノが少しずつ入って来た。
―――――が。視界に火花が散り、息は止まって。
額にはじんわりと、汗が浮き出して来た。
「・・・・・・・い・・・・・た・・・・!」
「――――大丈夫か?」
今日何度目かの言葉を耳にしながら、「まだ大丈夫」と答える。
まるで内部に入ろうとするのを、必死で抵抗し押し返してる様だ。
少しでも襲って来る痛みを堪えようと、シーツを強く握り締める。
「やっと半分」と、状況説明を受けながら。
出来るだけ力を抜き、呼吸を繰り返す。
下手すると、メリメリと聞こえてきそうだ。
私の秘部は、裂けてしまわないだろうか?
―――――頭の中で、いろいろと考えていたら。
「――――もう少し・・・・・入った!」
貫通を示した、銀ちゃんの声が上がった。
「・・・・・これから、更に動くんだけど。痛む?」
「―――――ちょこっとだけ」
「そうか・・・・んじゃあ、ゆっくりと」
言葉通りに、ゆっくりと腰を上下に動かしていき。
出しては、再び挿入を繰り返す。
―――――最初は、痛みが優先だったが。
動きが滑らかになるにつれ、先程とは違った快感が押し寄せて来た。
吐息が・・・・・無意識に毀れ出す。
「だいぶ・・・・慣れて・・・・来たみてえだな」と。
銀ちゃんの途切れた声が、聞こえてきた。
「少し動きを早めるぞ」と、先程より腰の動きを早めたので。
それに同調するかの様に―――――快感がよりも鋭くなる。
吐息が銀ちゃんの動きに合わせ、リズミカルなソプラノに変わった。
「あっ・・・・はあっ・あっ・あっ・あっ・あう!」
奥へと突かれる度に、脳天を直撃された様な感覚。
ズシン・ズシンと、快楽が確実に襲って来る。
呼吸は大いに乱れ、額に汗が浮き始めた。
繋がった部分からは、淫靡な音色が聞こえて全神経が刺激される。
「―――――ぎ・・・・ん――――ちゃ―――――」
「・・・・・・・・・っ」
お互いの、吐息が室内を支配した。
ああ――――また、あの『波』がやって来そう。
腰の動きはゆっくり所か、スピードが倍速になっている。
―――――と、一旦腰の動きを止めたので。
「?」
不思議に思い、涙目で銀ちゃんに視線を送ったら。
顔を上に上げて、「ふう」と一息。
「そろそろ、付けっか」と、独り言を言い出し。
内部に納まっていた自身を、抜き出した。
「あ」と、思わず声を上げてしまう。
私の声を聞いた銀ちゃんは、呼吸を乱しつつ唇の片端を上げた。
「・・・・・何だかんだで、気持ち良くなってんだろ」
「――――でも、最初は痛かったネ・・・・って。何してるカ?」
ゆっくりと、上半身だけ起こせば。
銀ちゃんは両手で、小さな袋の端を切り取り。
中身を取り出して、己自身に被せている。
「これ?避妊具。コンドームと言う奴。必需品よ?」
「こんどーむ?」
「これを付けると、赤ちゃんが出来ないの」
「へえ〜・・・・・そうアルカ。何だか水風船みたいネ」
「まあ形的には、似てるわな」
「――――じゃあ、赤ちゃんが欲しくなったら。それを外せば良いアルナ」
「そういう事・・・・・って。神楽ちゃん?今なんつったの?」
「え?いやだから、赤ちゃんが欲しくなったら―――――」
「そうか、そうかあ・・・・まあ、いずれだわな」
「?」
『こんどーむ』と言う避妊具を付け終えたらしい、銀髪の男は。
うんうんとしきりに頷き、一人納得をしていた。
「そんじゃ、ラストに向けて行きますか」
ゴムを付けた自身を再び、私の中に挿入する。
―――――やはり、痛みはなかなか取れない。
しかもコンドームのお陰で、滑りが悪くなっている。
やはり全貫通するのに、最初と同じくらいの時間を要した。
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